山波言太郎(桑原啓善)の隠れた名作、詩集『夕暮れの歌、夜明けの歌』を、龍神リラヴォイスによる朗読でCDに完全収録しました。
〈癒しの朗読〉を唱導する山波言太郎の詩を、朗読を、心行くまでお楽しみ下さい。
あそびうた・あとがき
詩が楽しいものになればいいな。詩が分かりやすいものになればいいな。そうすれば、詩を書く人だけでなく、子供たちや、ふつうの人達にも読んで貰えるから。そう思って〈あそびうた〉と呼ぶことにします。でも、真実のものが中に入っていなければならない。それがなければ、魂のいちばん深いところで共感がないから。単なるあそびならもう書かない方がいいのです。コトバがもったいない。私のあそびうたは、まだそこまではいっていない。
誰でもが書けて、誰でもが読める、あそびうたの世紀がくるといいな。そうなれば地球が美しくなる、地球が楽しくなる。詩が芸術なら、そうなってもいい筈だ。回転ドアーを押したら、向こうに見たことのない詩が眠っていた、そういうことだってあるさ。
この本を〈地球あそびうた〉集、としたのは、単に地球がテーマだからです。でも本当はむずかしいことです。地球が、人が死ぬように今死にかけているのを、見ながら、どうやって生かそうかとハラハラしながら、いい言葉をえらぶことは、僕にはむずかしい。
皆さんもあそびうたを書きませんか。それを私に見せて貰えませんか。もう、四年半、私の地球惑星を愛の星にする仕事がつづきます。それまでは、詩も、私のいのちもあずけてありますので。 一九九五・六・七 しるす
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