やっと2枚のCDのレコーディングが終わりました。「ニューヨーク
あ・ら・bye」(全3曲、竪琴弾き語り)と「銀河軽便鉄道最終下り列車」(全7曲、ピアノ曲集)です。今までで一番大変でした。二枚分だったのと、初めてのピアノ曲だったせいです。
「ニューヨーク……」は良くても悪くても、もうこれ以上に歌えないというところです。みんな振り捨てて魂で歌った、という気持ちです。
ピアノ曲は長い間あたためてきた曲ばかりです。リラ研には「宮沢賢治を読む会」という講座があるのですが、私は楽しみで毎月必ず参加します。講師の熊谷えり子さんのお話を聞きながら読み進んでいくと、いつのまにか作品の奥深くに入り込み、その美しさが音楽に変わります。そんな風にして出来た曲を集めました。タイトルになっている「銀河軽便鉄道……」は、『変革の風と宮沢賢治』(桑原啓善
著)の中の話に出てくる列車の曲です。列車が真っ暗闇の中から人々を乗せ、ボロボロになりながらも必死で光へ向かって走って行きます。弾いていると列車の運転席に乗せてもらった気持ちになり、何が何だか解らなくなります。
ピアノは小さなときから好きで弾いていましたけれど、まだ歌のようには思う通りにはいきません。でも、曲の心がそのまま出るよう、音の一つ一つに光の音が入るよう、その事だけを考え弾きましたので、そこを聞いて下さい。
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