鎌倉潮風だより

 

 

もくじ

その21 稲村ヶ崎からの風景

その20 高徳院の阿弥陀如来像 new!

その19 江の電

その18 寿福寺の参道

その17 甘縄神明神社 奥の院

その16 源平池の蓮の花

その15 裁許橋(西行橋)

その14 逆川

その13 琴弾橋

その12 妙本寺の参道

その11 浜の大鳥居跡

その10 長谷観音からの風景

その9 永福寺跡

その8 白旗神社 藤沢遠足

その7 元鶴岡八幡宮

その6 材木座海岸

その5 報国寺の竹の庭

その4 やどり木

その3 段葛

その2 由比ヶ浜海岸

その1 八幡さまの大銀杏

その1 八幡さまの大銀杏 

八幡さまの大銀杏

 

 私はこの大銀杏がとても好きです。時折、鶴岡八幡宮へお参りに行きますが、この樹のそばを通るたび、シャッターを切らずにはおれません。言い伝えでは、樹齢千年。ゴツゴツとしてこぶだらけ。思わず圧倒されるような、威厳のある神聖なお姿。カメラアングルにおさまらないほど見事な巨木ですが、そばに佇んでいると、心の中に何か静かな感動が広がります。いちばん鎌倉らしいものって何だろう?と考えた時、いちばんに浮かぶのも、鎌倉の真ん中にそびえ立つこの樹です。気になる理由は、実はもうひとつあります。それは、『小桜姫物語(浅野和三郎著)』です。多慶子夫人の守護霊小桜姫による著名な霊界通信ですが、この大銀杏の精と小桜姫の邂逅の場面が忘れられません。「長きに渡り、静かに歴史と人々を見つめてきた」というのはただの慣用句ではないことを確信させます。鎌倉を裏で牽引しているのは、実は大銀杏さんじゃないかと、ひそかに思っております。
(リラ自然音楽研究所から、徒歩約25分) map

2009年4月号掲載


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大銀杏は、2010年3月10日の明け方に突然倒伏して各方面に衝撃を与えました。現在は残された根元や移植した幹から伸びるひこばえを保護しながら、再生の試みが続いています。

 

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