鎌倉潮風だより

 

 

もくじ

その21 稲村ヶ崎からの風景

その20 高徳院の阿弥陀如来像 new!

その19 江の電

その18 寿福寺の参道

その17 甘縄神明神社 奥の院

その16 源平池の蓮の花

その15 裁許橋(西行橋)

その14 逆川

その13 琴弾橋

その12 妙本寺の参道

その11 浜の大鳥居跡

その10 長谷観音からの風景

その9 永福寺跡

その8 白旗神社 藤沢遠足

その7 元鶴岡八幡宮

その6 材木座海岸

その5 報国寺の竹の庭

その4 やどり木

その3 段葛

その2 由比ヶ浜海岸

その1 八幡さまの大銀杏

その13 琴弾橋 

琴弾橋

 

 海のイメージが強い鎌倉ですが、中心部を滑川(なめりがわ)が流れているおかげで、そこかしこに橋がかかっています。朱塗り、石、「目立たないけど実は橋」というものなど、形も様々。研究所に近い滑川橋や海岸橋など、大型車も通れるような橋だけでなく、小さい橋もたくさんあり、歌ノ橋、華ノ橋、虹ノ橋といった美しい名前の橋もあります。
 写真は、辻説法通りをちょっと入った所の橋で、風情のある和風建築が並ぶ閑静な一角にあります。新緑の頃になると川に大きく張り出す木々が美しく、ちょっとした渓谷のような趣があるのでよく渡りに行きます。せせらぎに交じって山鳥の声が響き、川面をふき抜ける風がとても気持ちがいい場所です。今日、橋の名を確かめてみると「ことひきはし」と書いてありました。なんと美しい。リラみたいです。調べると、橋の東側にある山、小御所ヶ丘(こごしょがおか)にかつて「琴弾の松」と呼ばれる松があり、この松の枝が風にゆれると、琴を弾くように美しい音がしたことが名前の由来だとか。ますます、リラみたいです。比企ヶ谷(ひきがやつ)にあった小御所には、二代将軍頼家の子・一幡が住んでいました。その母・若狭局は前回とりあげた妙本寺の比企一族です。比企ヶ谷は、ほんとうに広大です。
(リラ自然音楽研究所から徒歩約20分。鎌倉駅から約6分)

<道案内>
鎌倉駅から行く場合、若宮大路を八幡様方面へ進み、二の鳥居手前、鎌倉警察署前交差点を右折。警察と駐車場の間の道を辻説法通り(小町大路)に向かって直進します。自然食品店スリービーンズのあるT字路を左折し、2〜3軒先の路地を右折、直進するとすぐに赤い欄干が見えます。妙本寺の山門を左折しても辿りつけます。map




2010年6月号掲載

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