鎌倉潮風だより

 

 

もくじ

その21 稲村ヶ崎からの風景

その20 高徳院の阿弥陀如来像 new!

その19 江の電

その18 寿福寺の参道

その17 甘縄神明神社 奥の院

その16 源平池の蓮の花

その15 裁許橋(西行橋)

その14 逆川

その13 琴弾橋

その12 妙本寺の参道

その11 浜の大鳥居跡

その10 長谷観音からの風景

その9 永福寺跡

その8 白旗神社 藤沢遠足

その7 元鶴岡八幡宮

その6 材木座海岸

その5 報国寺の竹の庭

その4 やどり木

その3 段葛

その2 由比ヶ浜海岸

その1 八幡さまの大銀杏

その6 材木座海岸 

材木座海岸

 

 にぎやかな鎌倉の夏が終わり、ふたたび静かな海を楽しめる季節になりました。有名小説の真似をして、「…トンネルを抜けると”青い海”であった。」とでも言いたくなるような門構えのこの浜は、材木座海岸です。漁の道具とサーフボードが渾然一体となった材木座は、波音がとても穏やかで、波もまったりしている日が多く、お隣の由比ヶ浜とはまた違った独特の雰囲気があります(理由は分かりませんが、遠浅とか、和賀江島とか、陸の地形も関係あるのかも)。そして波が静かなぶん、日没時の色変化は筆舌に尽くしがたい美しさです。Joel Meyerowitzの静謐な海の写真を思い出します。耳を澄ませば、足元で波がちゃぷちゃぷ言って、砂に染み込みむ水の音まで聞こえますし、風も「サガレンと八月」のように何か言っています。身近な場所でありながら、内奥に遠い世界を宿しているのを感じられる場所です。
 海岸橋を逗子方面に歩いて、突き当たりの九品寺T字路を右に曲がってさらに歩き、バス通りが弓なりに曲がっても構わず直進すれば、海に抜けるトンネルがあります。材木座バス停近くにはパン屋さん(金土日水のみ)もあるので、海で食べるのも一興かもしれません。くれぐれも鳶の動きにはお気をつけて。
(リラ自然音楽研究所から徒歩約15分) map

2009年10月号掲載

前ページ

最新ページ
次ページ
リラ自然音楽ホームページへ



Copyright © 2011-2013 The Gentarou Yamanami Cultural Foundation.